―感情に振り回されず、親子でラクになる“見方”のコツ―

こんな悩みありませんか?
「毎日、些細なことで泣きわめく子どもに疲弊…」
「優しくしたいのに、イライラして怒ってしまう」
私も…でした
双子育児の頃、癇癪が一人ずつ順番に来るのではなく、まさかのダブルパンチ。
二人同時に泣き叫ぶこともあり、私の心が折れそうになる日が何度もありました。
「なんでそんなことで怒るの…?」
「もう、いい加減にして…!」
そう思ったこと、ありませんか?
小さな子どもが、コップの水が気に入らない、服のタグがチクチクする、おもちゃが思い通りに動かない――そんな些細なことで突然スイッチが入る。
泣き叫び、叩いたり、寝転んでジタバタしたり……いわゆる“癇癪(かんしゃく)”です。
一度始まると長引き、言葉も通じず、親としては「どうしたらいいの?」と心底疲れてしまうことも。
特にきょうだいがいる場合は、どちらかの癇癪が連鎖反応のようにもう一方に火をつけるなんてことも…。
実は、私も双子育児の中でこの“ダブル癇癪”に幾度も遭遇し、そのたびに心のエネルギーをすり減らしていました。
けれど、ある「3つの視点」を取り入れてから、私自身の心が大きくラクになり、子どもとの関係もずいぶん変わりました。
子どもの癇癪に「疲れない」自分になるにはどうしたらいいのか?
感情に巻き込まれず、親としてどう関わるとラクになるのか?
そんな疑問に答えるべく、今回の記事では「子どもの癇癪に疲れないための3つの視点」について、具体的にお伝えしていきます。
・子どもの癇癪とは何か? どんな時に起こりやすいのか、背景にある心理とは?
・「疲れない親」になるための3つの視点
→ “感情を受け止めすぎない”
→ “意味づけを変える”
→ “自分のケアを最優先にする”
・実際に双子育児で癇癪に悩んだ私の体験談と、そこから学んだ対応のコツ
・癇癪とのつきあい方が変わると、親子関係にもたらされる変化とは?
この記事を読み終える頃には、癇癪に疲れてしまっていた自分の心を少しずつ解放できるヒントが見つかるはずです。
「毎日が戦いのようだった育児」に、小さな“余白”をつくっていきましょう。
よくある悩みと状況

――「子どもの癇癪に疲れる…」その正体と日常に潜むトリガー
「また始まった…」
「さっきも泣いてたのに、また?」
「このままじゃ保育園に間に合わない…」
――そんな風に時計と睨めっこしながら、泣きわめく我が子に対応する朝。
外出前、寝る前、ごはんの前…癇癪って、どうしてこんなに“忙しいとき”に起きるんでしょうか?
癇癪とは?
癇癪(かんしゃく)とは、子どもが自分の感情をうまく言葉にできず、爆発させてしまう状態です。
一般的には2歳頃から始まり、小学校低学年頃までに見られることが多いですが、発達段階や環境ストレスによって年齢に関係なく起こることもあります。
よくある癇癪シーン
- 「靴下が自分で履けなかった」→泣いて床に寝転ぶ
- 「お菓子がもらえなかった」→ 壁を叩く・大声を出す
- 「お風呂に入りたくない」→ 服を脱がない・逃げ回る
- 「おもちゃを兄弟に取られた」→ 泣き叫んで攻撃的に
これらはすべて“子どもなりのSOS”であり、“成長の一環”でもあります。
とはいえ、「毎日がこの連続です」というお母さんの疲れは本物です。
「子ども 癇癪 疲れる」と検索するあなたへ
実際に「子ども 癇癪 疲れる」「癇癪 対応方法 親」と検索して、この記事にたどり着いた方もいると思います。
それくらい、癇癪は親にとって“出口の見えない悩み”になりやすいものです。
「こんなにイライラしてしまう私は母親失格なのかも」
「怒ったあとに自己嫌悪…」
そんな風に、自分を責めてしまう方も多いでしょう。
でも、それはあなたが真剣に子育てと向き合っている証拠。
まずは、「癇癪=親のせいではない」という視点を持つことからスタートです。
kimiさんの体験談

――癇癪ダブルパンチ。双子育児で心が折れそうになった日々
私が「癇癪」という言葉に強く反応してしまうのは、やはり双子の育児が関係しています。
今でこそ少し笑い話にできますが、当時は本当に余裕なんて一ミリもありませんでした。
同時多発的に起こる癇癪
ある朝のこと。
まだ小さかった双子が、朝食を食べるタイミングでそれぞれに違う理由で癇癪を起こし始めたのです。
一人は「コップの色が違う」と泣き始め、
もう一人は「パンが切れているのがイヤ」と怒って床に座り込み、
私は寝起きのままパジャマ姿でキッチンに立ち尽くし、「え?今どうしたらいいの?」と完全にフリーズ。
一人ずつの癇癪ならまだしも、ダブルで来られると“パニックになる余裕”すらない。
無理やりなだめようとすれば怒鳴ってしまいそうになるし、
放っておけばヒートアップしてぶつかり合い、さらに手がつけられなくなる。
結局、「とりあえず全員無言で泣く時間」をしばらく過ごし、その後、子どもも私もグッタリ。
朝からどっと疲れて、「あぁ、また今日も始まった…」と深いため息をつく日々。
“うまくやろう”とするほど、空回る
当時の私は、
「癇癪を起こさせないように、先回りして防ごう」
「感情をしっかり受け止めてあげよう」
と頑張っていました。
でも、現実はそううまくはいきません。
先回りしたところで別のことで怒るし、感情を受け止めようとしても、私の感情が限界を迎えてしまう。
そして、「私はなんてダメな母親なんだろう」と、自分を責めるループに陥っていきました。
転機は、「視点」を変えたこと
そんな私が少しずつラクになれたのは、「癇癪=対応すべき問題」と捉えるのをやめたときです。
子どもの感情に真正面からぶつかりに行くのではなく、
少し距離を取って「これは嵐のようなもの」「通り過ぎるのを待とう」と思えるようになったことで、
気持ちが軽くなっていきました。
子どもの癇癪を「どう止めるか」ではなく、「どう関わると自分が疲れないか」に意識を向けたことで、
対応も、私自身の心も、確実に変わっていったのです。
子どもの癇癪に疲れないための3つの視点

――“止める”より“見方を変える”ことからはじめよう
癇癪を「どう止めるか」「どうしつけるか」という視点ではなく、
「どう捉えるか」「どう距離を取るか」に意識を切り替えることで、
親の心は驚くほどラクになります。
ここでは、私が実践して効果を感じた【3つの視点】をお伝えします。
①「感情の大波」だと理解する
癇癪は
“理性の前に感情が爆発してしまう現象”。
特に未就学児や発達段階の途中にある子どもにとっては、自分の気持ちを言語化する力がまだ育っていません。
癇癪は、いわば感情の津波。
本人もコントロールできていないのです。
🌊ポイント:嵐に巻き込まれず、横で待つイメージを
「なに怒ってるの!」と一緒に怒ったり、
「泣かないで」と止めようとすると、余計にこじれます。
ここで大切なのは“感情の大波に乗らない”こと。
「お、始まったな」くらいの気持ちで、できるだけ安全を確保して、距離を取る。
必要以上に関わらず、落ち着いたら声をかければOKです。
🧘♀️あなたが静かにしていることで、子どもは“落ち着くためのモデル”を見つけられます。
②「意味づけを変える」
癇癪=親のせい、育て方のせい、と思い込んでいませんか?
私もかつては「私の声かけが悪かったのかも」「甘やかしすぎたのかも」と、
すべて自分のせいのように感じていました。
でも、これは発達の一過程。
言い換えるなら、「自我が育っている証」でもあります。
🌀ネガティブな癇癪を、ポジティブな成長のサインと捉える
「今日は自分の思いを強く出せるようになった日」
「自分の感情を出すことを、家では安心してできている証拠」
そうやって意味づけを変えると、同じ癇癪でも受け止め方がまったく変わります。
③「まずは自分のケアを優先に」

【写真はまさに癇癪がひどかったころ。保育園に行く前の玄関でよく「牛乳ちょーだい!」と言いがちで、このタイミングで癇癪を起すことが多かったのですが、この日は私に余裕があったので牛乳を玄関でゆっくり飲んでもらっているところですw余裕があればできるけど・・・余裕がないとこんなことできません(´;ω;`)】
これが一番大事な視点です。
癇癪が起きると、子どもに100%集中して向き合わないといけない気がしますが、それでは親が潰れます。
特に、仕事・家事・育児が重なっているワーママさんほど、「癇癪対応=自分の全エネルギー投入」になりがち。
🫖癇癪の後は“お母さんにもクールダウンの時間”を
・子どもが泣いている間は、あえて深呼吸タイムにする
・感情が落ち着いたら、好きな音楽をかける
・寝る前には、今日頑張った自分に「ありがとう」と言ってから寝る
🕊癇癪は“毎日の中の通過点”。
子どもの感情と距離をとることで、あなたの心の余白が少しずつ取り戻されていきます。
まとめ|癇癪に疲れないために、まずは「見方」を変えてみよう

癇癪は、子どもにとって「言葉にならない感情の表現」。
だからこそ、止めようとすると、ぶつかってしまう。
でも、捉え方を変えるだけで、あなたの心の負担は軽くなります。
今日お伝えした「疲れないための3つの視点」は、どれもすぐに完璧にできる必要はありません。
- 癇癪を「感情の大波」ととらえて巻き込まれない
- 「悪いこと」ではなく「成長の証」と意味づけを変える
- 子どものことより、まずは自分を整える
これらを少しずつ意識していくだけでも、
子育ての中で見える景色は、少しずつ変わっていきます。
みなさんへ|あなたは、もう十分がんばってる

癇癪に向き合う日々は、
周りからは見えないけれど、本当にエネルギーを使います。
「怒りたくなかったのに…」
「また同じことで泣かれてしまった…」
そんな風に、自分を責めてしまうあなたへ。
あなたは、もう十分がんばっています。
子どもが感情をぶつけてこれるのは、それだけ“あなたが安心できる存在”だから。
あなたがダメな母親なんかじゃないこと、ちゃんと伝わっています。
「母業手帖」からのおはなし
もし今日の記事が、あなたの心を少しでも軽くできたなら――
これからも、「心の余白」を一緒につくっていきませんか?
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