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“だらしない”って思ってた。でもそれは、揺れている心のSOSなのかも。

母のしごと記

最近、長男にイライラしてしまう…

我が家には双子の中学1年生がいます。
長女は天真爛漫で、ゴルフにも意欲的。TikTokでは自分の投稿がバズったりして、何かと前向きに頑張る姿が目に入ります。

一方で長男はというと──
部活も勉強も「友達がいるから」で選び、やる気が見えにくい。
朝もだらだら、掃除も忘れる、スマホばかり。
口では「明日4時起きで筋トレして勉強もする」と言っては全く実行せず…。
つい「もう、だらしないなあ!」と感じてしまう毎日。

でも、ふとある時、思ったんです。

“これは本当に、だらしなさだけ?”
もしかして彼は、もっと別のものと戦っているんじゃないかと。


🔍現状の理解と背景

1. 「優しい長男」が思春期の波に揺れている

長男は、もともと優しくて友達付き合いも上手。
でも最近は、何かと口調が強くなり、強がった発言も増えました。

「俺はTikTokは13歳になってからしかしないし」
「明日から4時に起きて筋トレと勉強する」
……そんな宣言の裏には、理想の自分になりたい気持ちが隠れているのかもしれません。

ただ、それを実現するエネルギーも習慣化の力もまだ育っていない。
そのギャップを埋められない自分に、イライラしているのかもしれないと思うと、見え方が少し変わってきます。


2. 双子の長女との「見えない比較」

双子という立場は、知らず知らずのうちに比べられやすい。
そして本人たちも、いつもお互いを意識して育ちます。

長女は結果を出しやすいタイプで、努力も見えやすい。
一方で長男は、自分の“得意”がまだはっきりしない。

親から見ても「なんでこの子は…」と感じてしまう瞬間があるけれど、
それは彼がまだ“自分の武器”を探している途中なだけかもしれません。


3. “できていない自分”を守るための防衛反応

最近、長女を馬鹿にするような言動が気になることも。
でもそれも、「自分のほうができている」と思いたい、自己防衛のサインなんだと感じます。

できていない自分。何者かになれていない自分。
それをまっすぐ見つめるのは、思春期の子にとってとても怖いこと。
だからつい、口調を強めたり、人を下げてしまったりする。

それに「またダラダラして!」と強く言い返すと、さらに壁をつくってしまう──。
そんな悪循環があるのだと思います。


🌱関わり方を少し変えてみる

だから、少しずつ関わり方を変えてみました。

  • 比較しない。「あの子はできるのに」と思っても言葉にしない。
  • 強がりは“理想の芽”として肯定する。「本気なら応援するよ」って言ってみる。
  • スマホは否定せず、共感の入り口にする。「どんな動画が好きなの?」と聞いてみる。
  • 小さなできた!を拾う。「今朝、ちょっと早かったね」と伝える。

正直、すぐに変わることなんてありません。
でも、「受け止められた」という感覚が、彼にとってはすごく大きな意味を持つんだと思います。


✨おわりに|揺れているのは、育っている証拠

思春期って、本当にむずかしい。
でも「だらしない」って決めつける前に、
その中にある“揺れる気持ち”を感じてみることが、私たち親にできることかもしれません。

今、彼は「こうなりたい」という気持ちと、「でもできてない」自分の狭間でもがいている最中。
親は、その揺れを支える土台になれたらいい。

私もまだまだ試行錯誤中だけど、
この経験はきっと、母としても私自身を育ててくれている気がします。

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